中学保健体育(体育理論)
単元9: オリンピックの歴史と現代社会
スポーツは、個人の健康づくりだけでなく、国際交流を促し、社会全体に大きな影響を与える力を持っています。この単元では、近代オリンピック・パラリンピックの創始とその基本理念、スポーツに関する法律、そしてメディアや現代社会との関わりについて学びます。
1. 近代オリンピック・パラリンピックの歩み
オリンピズムの精神とフェアプレイ
オリンピックやパラリンピックをはじめとする国際的なスポーツ大会は、世界各国の選手が競い合い、交流を深めることで、国際親善と世界平和の実現に極めて大きな役割を果たしています。
① オリンピック競技大会
- 近代オリンピックの提唱者:古代ギリシャで行われていたオリンピアの祭典(古代オリンピック)を参考にして、国際的な競技大会を復活させようと提唱した人物は、フランスのピエール・ド・クーベルタンです。
- 第1回大会:1896年にギリシャの首都アテネで開催されました。
- オリンピズム:オリンピック憲章に掲げられている基本的な理念。スポーツを人々の調和のとれた発達に役立て、平和な社会を築くことを目指す思想です。
② パラリンピック競技大会
- パラリンピック:オリンピック競技大会のすぐ後に同じ場所(開催都市)で行われる、さまざまな障がいのある人が参加する国際的なスポーツ大会。アスリートたちの高い競技力や挑戦する姿は、世界中に深い感動と共感を与えています。
2. 現代社会とスポーツの役割
スポーツを安全・公平に楽しむためのマナー
スポーツには、国籍や年齢、性別、障がいの有無などのあらゆる違いを超えて、人々の心を動かし、多様な人々を結びつける働きがあります。
- 豊かな交流の促進:スポーツイベントへの参加や観戦を通じて、世代や国を超えた豊かな人間関係や交流が生まれます。
- 自己開発の機会:目標に向けて練習を積み重ね、一生懸命に取り組むことは、自分自身を成長させ、自信をつける機会となります。
- 共通の経験の共有:スポーツは「共通のルール」のもとで行われるため、言語や文化の違いを超えて、全く同じ経験や感動、喜びを味わうことができます。
3. スポーツ基本法とメディア
ルールを守り相手を尊重する態度
- スポーツ基本法(2011年制定):日本が「スポーツを通じてすべての人々が幸福で豊かな生活を営むことができる社会」の実現を目指して制定した法律。スポーツを受ける権利などを定めています。
- メディア:テレビ、新聞、インターネットなどのこと。国際大会などのスポーツの魅力を世界中に伝える重要な手段である一方、プロスポーツの普及やスポンサー契約など、スポーツの商業化にも大きな影響を与えています。
🔥 定期テスト対策・暗記のコツ
① オリンピックの3大必須用語
「創始者 ➔ ピエール・ド・クーベルタン」、「第1回開催都市 ➔ アテネ」、「基本理念 ➔ オリンピズム」。これらのスペルや記述はテストで頻出です。
② パラリンピックの開催ルール
パラリンピックは「オリンピックのすぐ後に、同じ場所(都市)で開催される」という特徴があります。別の場所で行うなどのひっかけに注意しましょう。
③ スポーツの文化的・社会的意義
「スポーツは共通のルールで行われるため、さまざまな違いを超えて共通の経験を味わうことができる」という文章は、正誤判定問題や記述問題で頻出です。