歌唱曲⑧ (大切なもの・時の旅人・蛍の光)
卒業式や合唱コンクールの定番合唱曲である「大切なもの」「時の旅人」、そして卒業式の送別歌として歌い継がれる「蛍の光」の3曲を解説します。テンポの変化を示す速度記号(accel. や Meno mosso)や、歌詞の言葉の正しい意味をしっかりと理解して、テスト対策を万全にしましょう!
1. 「大切なもの」の要点整理
友達との絆や思い出を優しく歌いかける、温かみのある混声合唱曲。
① 基本データ
- 作詞・作曲:山崎朋子(やまざきともこ)(中学校の教諭・音楽教育家)
- 拍子:4分の4拍子
- 合唱形態:混声三部合唱(ソプラノ・アルト・男声の3つのパートに分かれます)
- ソプラノ:女声の高い声のパート
- アルト:女声の低い声のパート
② 登場する音楽記号
ピアニッシモ (pp)
意味:とても弱く
フェルマータ
意味:その音符(休符)をほどよくのばす
リタルダンド (rit.)
意味:だんだん遅く
タイ(Tie)
意味:すぐ隣の「同じ高さ」の2つの音符を繋いで1つの音にする
2. 「時の旅人」の要点整理
過去・現在・未来をめぐる旅を、躍動感あふれる旋律で描いた混声合唱曲。
① 基本データ
- 作詞:深田じゅんこ(ふかだじゅんこ)
- 作曲:橋本祥路(はしもとしょうじ)(「夢の世界を」などの作曲者でもあります)
- 拍子:4分の4拍子
② テストに出る速度変化記号(記述注意!)
この曲は途中でテンポが劇的に変化します。以下の記号の読み方と意味を結びつけましょう。
- accel.(アッチェレランド) ➔ だんだん速く
- Meno mosso(メーノ・モッソ) ➔ 今までより遅く(「Meno」はより少なく、「mosso」は躍動的にという意味)
- decresc.(デクレシェンド) ➔ だんだん弱く
- 8分休符(はちぶきゅうふ) ➔ 半拍休む
3. 「蛍の光」の要点整理
世界中で別れの歌・友情の歌として歌われる、古くからの伝統的なメロディ。
① 基本データ
- 原曲:スコットランド民謡(原題は「Auld Lang Syne(オールド・ラング・サイン)」)
- 拍子:4分の4拍子
- 調:ヘ長調(へちょうじょう)(ロ音[シの音]にフラット「♭」が1つつく調)
② 歌詞の意味(テスト必須・古語の記述!)
- とまるも行くも ➔ とどまる人も去る人も(学校に残る下級生と、卒業して去る上級生のことを表します)
- かたみに ➔ 互いに(「かたみに思う」=お互いに思い合う)
- ちよろず ➔ たくさん(「千」も「万」も、数多くのという意味)
- さきくとばかり ➔ 幸せであるようにと(「さきく」=無事で、健やかで、幸いにという意味です)
③ 登場する音楽記号
- ブレス記号(∨) ➔ 息つぎをする
- シャープ(♯) ➔ その音を半音上げる。
- スラー ➔ 高さの違う2つ以上の音符を滑らかに演奏する。
🔥 定期テスト対策・暗記のコツ
① 速度変化記号の読みと意味
「時の旅人」の速度記号 accel.(アッチェレランド=だんだん速く)と Meno mosso(メーノ・モッソ=今までより遅く)は記述問題の定番です。カタカナ表記とアルファベットの綴りをどちらも完璧に書けるように練習しましょう!
② 「蛍の光」の歌詞表現(記述ミスに注意!)
「さきくとばかり」は現代語訳で「幸せであるようにと」、「かたみに」は「互いに」です。この現代語訳は特に漢字・平仮名の指定で問われやすいため、一字一句正しく書けるようにしてください。
③ 「蛍の光」の原曲国
日本の古い歌だと思われがちですが、原曲は「スコットランド民謡」です。国名選択問題や記述で非常に出やすいため、確実に覚えておきましょう!