中学音楽(歌唱曲)
歌唱曲⑤ (荒城の月・サンタ ルチア・花)
滝廉太郎の金字塔である「荒城の月」「花」と、世界の民謡からイタリア・ナポリの名曲「サンタ ルチア」の3曲をマスターしましょう。歌詞の深い文学的意味や、それぞれの楽曲形式、音楽記号など、定期テストで配点の高い記述問題をカバーします!
1. 「荒城の月」の要点整理
日本の伝統的な旋律と西洋音楽を融合させた、滝廉太郎不朽の名作。
① 基本データ
- 作詞:土井晩翠(どいばんすい)
- 作曲:滝廉太郎(たきれんたろう)(若くして亡くなった天才作曲家)
- 速度記号:Andante(アンダンテ)
意味は「ゆっくり歩くような速さで」
- 拍子:4分の4拍子
- 調:ロ短調(ろたんちょう)(シャープ「♯」がファとドに2つつく短調)
- 形式:二部形式(A-A'-B-A'の構造を持つ二部形式)
- 詩の形式:七五調(しちごちょう)(「春高楼の(はるこうろうの=7)花の宴(はなのえん=5)」のように、七音と五音を基準とする詩の形式)
② 歌詞の意味(古典記述対策・最重要!)
- 花の宴(えん) ➔ 花見の宴(桜を愛でる華やかな宴会のこと)
- 千代(ちよ)の松が枝(え) ➔ 古い松の枝(長い年月を経た松の枝のこと)
- 照りそいし ➔ 照り映えた(月の光が明るく照らし合わさっていた様子)
- たがためぞ ➔ 誰のためなのか(「今宵の月は誰のために照っているのだろうか、いや、今は誰もいない城をただ照らすだけだ」という栄枯盛衰を表す表現です)
2. 「サンタ ルチア」の要点整理
美しいナポリの港と、海の情景を歌い上げるイタリアの舟歌。
① 基本データ
- 曲の分類:イタリア・ナポリ民謡(ナポリの音楽祭で発表されました)
- 拍子:8分の3拍子(8分音符を1拍とし、1小節に3拍入る拍子)
- 調:ハ長調(はちょうじょう)
- 音楽のジャンル名:カンツォーネ(「サンタ ルチア」や「オ ソーレ ミオ」など、イタリア語で「歌」を意味するポピュラーな歌曲)
② 楽典記号
- 付点8分音符 ➔ 8分音符の1.5倍の長さ(16分音符3つ分)。付点8分音符と16分音符の組み合わせ(タッカタッカというリズム)はこの曲の特徴です。
- メッゾ ピアノ (mp) ➔ 少し弱く
- アクセント(>) ➔ その音を目立たせて、強調して演奏する。
- スラー ➔ 高さの違う2つ以上の音符を滑らかに演奏する。
3. 「花」の要点整理
日本の春を象徴する、華やかで弾むような滝廉太郎の名曲。
① 基本データ
- 作詞:武島羽衣(たけしまはごろも)
- 作曲:滝廉太郎(たきれんたろう)
- 形式:二部形式
- 曲の位置付け:組歌「四季」の第1曲(春を歌っています)
- 歌われている季節と花:春・桜
- 歌われている川の名前:隅田川(すみだがわ)(東京の下町を流れる川)
- 速度記号・用語:a tempo(ア・テンポ)
意味は「もとの速さで」
② 歌詞の意味(古典記述対策・超高配点!)
- 見ずや ➔ 見てごらん
- あけぼの ➔ 夜明け(「見ずやあけぼののつゆ浴びて」=夜明けの露を浴びている様子を見てごらん)
- のべて ➔ 伸ばして(「手をのべて」=手を伸ばして)
- くるれば ➔ 日が暮れると(「日暮れれば」の意味)
- 千金(せんきん)の ➔ とても価値のある(「一刻千金」に由来し、極めて貴重な時間のことを指します)
🔥 定期テスト対策・暗記のコツ
① 滝廉太郎の2大名曲の対比
・「荒城の月」 ➔ 作詞:土井晩翠、調:ロ短調、詩形:七五調
・「花」 ➔ 作詞:武島羽衣、川:隅田川、位置:組歌「四季」の第1曲
作詞者がごちゃ混ぜになりやすいため、「晩翠の月、羽衣の花」のように唱えて覚えましょう!
② ナポリ民謡「サンタ ルチア」の拍子
本曲は「8分の3拍子」です。「8分の6拍子」と間違いやすいため、1小節に入る拍の数と基準となる音符(8分音符が3つ)を正しく区別して記憶しましょう!
③ 歌詞表現の現代語訳(一字一句正しく!)
「あけぼの = 夜明け」「見ずや = 見てごらん」「千金の = とても価値のある」は減点されやすい記述ポイントです。国語のテストの感覚で、言葉の意味をそのまま正確に書き出せるようにしておきましょう!