単元2: 配色・構図・デッサン
画面を美しく構成するための「デザインのルール(美感の原理)」、実物を目で見て描く「デッサンの基本」、そして二次元の画面に三次元の奥行きを表現する「遠近法」の要点を整理します。テストで頻出する図法や用語を効率よく覚えましょう!
1. 構成の美(美感の原理)
形や色を組み合わせ、画面をバランスよく美しく見せるための構成ルールです。
- シンメトリー(対称):上下や左右などで対称になる構成。安定した美しさを生みます。

- リピテーション(繰り返し):同じ形や色を規則的に繰り返す構成。リズムを生み出します。

- コントラスト(対比):性格が反対の形や色(明暗、大小など)を組み合わせる構成。お互いを強調します。

- アクセント(強調):一部分の色や形を際立たせる構成。画面を引き締める効果があります。
- グラデーション(階調):色や形が少しずつ変化していく構成。なめらかな動きや変化を表します。
2. デッサンの基本と描画材の特徴
目で見た対象を忠実に描写する「デッサン(素描)」の用語と道具の特徴です。
- モチーフ:描く対象となる人物や静物のこと。
- クロッキー(速写):人物などの動きや形の特徴を、短い時間で素早くとらえて描く簡略なスケッチ。

- ハッチング:細い直線をたくさん引いて交差させ、線の密度で明暗や濃淡をつくる技法。

- 写実的な表現:光と陰影、物の質感を細部まで忠実に描写する表現。
- 『陰』(しぇーど):光が当たらない、物体自身にできる暗い部分。
- 『影』(しゃどう):物体が光を遮ることで、床や壁などの周囲にできる暗い部分。
描画材の特徴と使い分け

- ペン:濃く細い線で描写でき、ハッチングによる明暗表現に適している(やわらかい線やぼかしは不向き)。
- 鉛筆:さまざまな濃さ(B〜H)や硬さがあり、最も一般的に使われる。
- 毛筆(筆):筆圧によって線の太さや濃淡の変化をつけやすい。
3. 遠近法の種類(三次元を表現する技術)
平らな紙に立体的な奥行きを表現する、様々な遠近法の手法です。
① 透視図法(線遠近法)
平行な線が遠ざかるにつれて1点(または数点)に集まる視覚効果を利用した幾何学的な図法で、ルネサンス期のイタリアで体系化されました。

- 消失点(しょうしつてん):平行な直線が遠ざかるにつれて集まり、交わる点。
- 一点透視図法:対象を正面から見たときに、消失点が「1つ」置かれる図法。奥へと吸い込まれるような強い集中感と奥行きを生みます。

- 二点透視図法:対象を斜めから見たときに、消失点が左右に「2つ」置かれる図法。建物の角を斜めから捉える際によく使われ、安定した立体感が出ます。

② 空気遠近法
遠くの山や建物が、空気の層の影響で青みを帯びて見え、輪郭線がぼやける現象を利用して奥行きを表現する手法。

③ 色彩遠近法
色そのものが持つ視覚的な進出・後退効果を利用した遠近法。
- 近景には進出色(暖色系・鮮やかな色)を用い、遠景には後退色(寒色系・くすんだ色)を用います。
④ 上下遠近法
画面における配置位置で遠近を表す、日本画や東洋画にも古くから見られる手法。
- 画面の上のほうにあるものほど遠くに、下にあるものほど近くにあると認識させます。
🔥 定期テスト対策・暗記のコツ
① 「イン」と「エイ」の書き分け
漢字の書き分けがテストで重要です。
「物体自体の暗さ」は「陰(つくりが陰)」で、「光が遮られて床などに落ちる暗さ」は「影(つくりが景)」と覚えます。
影絵や人影のように「光が遮られて他に投影される姿」を想像すると覚えやすいです。
② 透視図法の起源
透視図法(線遠近法)は「ルネサンス」の「イタリア」で発明・体系化されたという歴史的な背景がトリビア・選択肢問題でよく出題されます。
③ 一点透視と二点透視の使い分け
「正面から見て消失点1つ ➔ 一点透視」「斜めから見て消失点2つ(左右に逃げる) ➔ 二点透視」という図面ごとの特徴をしっかり一致させましょう。